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ふぃる
社会人として働きながら映画の解説や感想などを書いています。洋画や邦画など様々なジャンルの映画を見ます。

ネタバレなし『ミッドナイトインパリ』あらすじ感想!どの時代もやっぱり昔が好き

ミッドナイト・イン・パリ 公式Facebook

2012年5月26日公開の映画『ミッドナイト・イン・パリ

オーウェン・ウィルソンとレイチェル・マクアダムス出演の恋愛映画。ウディ・アレンが監督を務めており、ちょっと変わったストーリーが見どころです。

本記事はあらすじやおすすめポイント、ネタバレなしで映画に対する評価や感想などを解説しています。

Contents

あらすじ

ギル(オーウェン・ウィルソン)は婚約者(レイチェル・マクアダムス)と共に、彼女の両親の出張に便乗してパリを訪れる。彼はハリウッドで売れっ子脚本家として成功していたが、作家への夢も捨て切れずにいた。ロマンチストのギルは、あこがれの作家ヘミングウェイや画家のピカソらが暮らした1920年代の黄金期のパリに郷愁を抱いており……。

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おすすめポイント

おすすめポイント
  1. パリの美しい風景
  2. 真夜中のパリの雰囲気
  3. 偉人たちに出会える

感想・解説(ネタバレなし)

4.0

評価基準について

良かった点・気になった点

ほとんどこの作品に対する情報がないまま鑑賞しましたが、なんとなく想像していた内容と違いました。しかしこれは悪い意味ではなくいい意味。

おしゃれなパリの街を堪能できる恋愛映画だと思っていました。まあパリの街を堪能できる恋愛映画に変わりはないですが、過去に戻れるという設定が面白く、パリの街に馴染んでいました。

しかも観てる途中から「あ、これ現在じゃなくて過去なのか」と徐々にその世界観に入っていくのが堪らなく新鮮な感覚で、これはウディ・アレン監督を褒めるべきでしょう。

それに加え真夜中のパリの雰囲気が我々が想像する観光地としてのパリとはまた少し違った感じがして、高揚感を与えてくれます。部屋を真っ暗にして見ると、映画館の雰囲気も味わえますし…

夜の街の雰囲気も味わえるので、是非鑑賞する際は部屋を暗くし夜に観る事をおすすめします。

特に好きなのはオープニングのシーン。とは言っても3分くらいセリフが無い音楽だけのシーンなのですが、パリの有名な観光地であるエッフェル塔や凱旋門、ベルサイユ宮殿などが映像として流れます。

それを観ているだけでもパリに行きたくなりますし、旅行したいなとも思います。セリフが無い事により余計そのシーンが際立っていたので、映画冒頭で一気に引き込まれます。

ストーリーに関してはかなりシンプル。前半は嫌々彼女の知り合いたちと出掛けるギル(オーウェン・ウィルソン)。足を外側に倒すつまらないと感じている人の代表的な仕草をしていたり、顔に嫌々感が満載。

途中にもめっちゃ驚いてる様なシーンがあり、もはやオーウェン・ウィルソンの顔芸も一つの見どころと言ってもいいでしょう。

知識人ぶった男と対立するギル。終いには知識人ぶった男とその彼女、ギルの彼女の三人で出かけてしまい、一人夜のパリを彷徨うギル。ホテルの場所が分からず立ち往生しているとそこに謎の人物が。

こうして違う世界にたどり着いたギルはそこでパブロ・ピカソやヘミングウェイなどに会います。

最初はなんだこの展開?と思いましたが、昔の人と触れ合うのが楽しそうなギルと、そこで出会う美しい女性に魅了されていくギルを楽しむことが出来ます。

そこで出会ったアドリアナ(マリオン・コティヤール)と恋に落ち、彼女と一緒に昔の1890年代にタイムスリップします。ちなみにギルが過去にタイムスリップした時代は1920年代。

てかこの映画にタイムスリップという言葉は少し合わないかも。もっとエレガンスな言葉で表現したいものです。

結局そのタイムスリップで分かった事は「どの時代も昔が良かったという事」です。確かに我々も昔は良かったのにね~と思う事がありますが、その昔の人からすればさらに昔が良かったと言う。

どの時代も昔を羨む。そういう風に人は作られているんだなと感じました。

面白い設定やパリの夜の街。更には過去の人物との出会い。それらを堪能しつつウディ・アレン監督の魅力を感じる事が出来る映画だと思います。

終わり方も好きですし、雨に濡れながら歩く二人の姿は良い。本当の愛の素晴らしさを見つけたって感じです。

てかギルが彼女のピアスをくすねようとしたシーンは笑いましたね。オーウェン・ウィルソンの演技も楽しめますよ。

たくさん出てきた昔の偉人

今作では多くの過去の偉大な人物が登場しますが、正直誰か分からん人もたくさんいます。少しではありますが紹介していこうと思います。

アーネスト・ヘミングウェイ
(コリー・ストール)
アメリカの
小説家・詩人
F・スコット・
フィッツジェラルド
(トム・ヒドルストン)
アメリカの
小説家
コール・ポーター
(イヴ・エック)
アメリカの
作曲・作詞家
ゼルダ・フィッツジェラルド
(アリソン・ピル)
作家
スコットの妻
ガートルード・スタイン
(キャシー・ベイツ)
アメリカの著作家
美術収集家
パブロ・ピカソ
(マルシャル・ディ・
フォンソ・ボー)
スペインの画家
フランスで活躍
サルバトール・ダリ
(エイドリアン・ブロディ)
スペインの
画家
ルイス・ブニュエル
(アドリアン・
ドゥ・ヴァン)
スペイン
メキシコ
の映画監督
ポール・ゴーギャン
(オリヴィエ・ラブルダン)
フランスの
画家
エドガー・ドガ
(フランソワ・ロスタン)
フランスの
画家
T・S・エリオット
(デイヴィッド・ロウ)
イギリスの詩人
文芸批評家
マン・レイ
(トム・コルディエ)
アメリカの
彫刻家・画家

ちなみにギルが途中で男に向かって「晩餐中に客間から出ない」というアイデアを授けていましたが、あれはルイス・ブニュエルに向けて言った言葉です。

彼は『皆殺しの天使』という映画を作りましたが、そのストーリーが晩餐から誰も帰ろうとしない。何故かはわからない。そしてそれが淡々と進んでいくといった内容になっており…

ギルがアドバイスした内容で後に映画を作ったという設定になっています。まあ遊び心の一種ですが。実際はルイス・ブニュエルが考えたと思いますが。

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